第二種電気工事士 独学で合格までの費用

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はじめに

独学で第二種電気工事士になることができました。
最初は、何から始めてよいのか分かりませんでしたし、費用はどの程度必要かも分かりませんでした。

調べながら勉強していくと、無料でもいろいろな教材があって、思ったよりは安く済む事もわかってきました。

それらの教材のおかげもあって、私は合格して免状を手に入れることができました。

この記事では、独学で第二種電気工事士に合格し免状を手に入れるまでの費用と準備の概要を書いていきます。

ちなみに、私は手持ちの工具を活用して費用は、総計47,653円 でした。
手持ちの工具が全くない場合は、50,300円ぐらいではないかと考えています。

やり方

独学で無料の教材も活用しながら勉強する方法です。

皆さん得意、不得意があると思いますので、自己採点をしながら勉強量や教材量の調整は必要とは思いますが、なにかの参考にはなると思います。

試験の流れ

第二種電気工事士の試験は、上期と下期の年2回開催されます。
まずは筆記試験を合格する必要があり、筆記試験を合格できれば技能試験の受験が可能となります。
 上期: 申込3月 筆記試験 5月 技能試験 7月 免状交付 10月
 下期: 申込8月 筆記試験 10月 技能試験 12月 免状交付 翌年3月
試験申込から免状交付まで半年以上かかります。
これだけの期間がかかるものなので、無駄にしないためにも一発合格を目指しました。

費用一覧

私が免状取得までにかかった費用は以下のようになります。
私の経験から考えられるプランも記載してあります。

私は手持ちの工具がいくつかありましたので、必要な工具だけ買い足しました。
そのため、若干お安くなっています。
お勧めプランは、私の経験をもとに無難に合格するためのプランです。
節約プランは、安い教材の活用や、自己学習の努力を増加させるなどして実現するプランです。

まずは受験の申込です。
申込はインターネットで申し込みをしました。
書面でも可能ですが、300円ほど高くなったと思います。
写真もプリントして準備する必要があり、さらに費用がかかります。
申し込みの入金手数料を負担する必要があります。
クレジットカードでも費用が発生したので、ネット銀行の振込が1回無料だったのでそちらで行いました。
あと、申し込みの期間が意外と短いので、受付が始まったらすぐに申し込んでしまいましょう。

筆記試験対策

申込が終わりましたら筆記試験の準備です。
申込から筆記試験受験までおおよそ2か月あります。
私は程よい期間と感じましたが、ここは人によって電気系の知識の違いにより大きく変わってくると思います。
ちなみに、技能試験の事は全く後回しです。
一旦忘れます。

筆記試験対策の流れです。
①基礎知識の習得
②演習
③不得意問題の①、②の繰り返し
④過去問

メインで使ったテキストは ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格 です。

これは、基礎知識パートと、練習問題パート、過去問パートを順番にやっていきます。
テキストはこの一冊で十分だと思います。

筆記試験対策 実学習

①の基礎知識の習得
私は知識のない法令部分などは読み込みましたが、なんとなく知っているパートは軽く流す感じで進めました。
②演習
問題を解いて間違ったら、①の基礎知識を確認するという流れで進めました。間違ったところ付箋を貼ってどんどん進めます。
③不得意問題の①、②の繰り返し
新たな演習を行いつつ、付箋を貼った間違った所の再演習するといった感じで進めていきます。
このやり方をすると、自分の不得意なパートが分かってきますので、そこを重点的に学習を進めたりしていきました。
④過去問
演習を一周できたあたりで巻末の過去問をやってみます。
合格ラインが60点なので、その時の実力が判断できますので、学習量の調整を行って頑張ります。

直前対策

筆記試験の直前となると、最後はひたすら過去問をやって、場合によってはパターンを覚えてしまうのは手だと思います。
わたしは、HOZANさんの第二種 電工試験の虎 というスマホアプリで過去問をやりまくっていました。
スマホアプリなので、隙間時間があればちょこちょこと進められます。
あと、間違った問題を復習用にチェックして、その問題だけを後からすることもできます。
そして最近見てみたら、解説動画まで連携するようになってました…。
あれ? これってテキスト買う必要ある?
今から受験する人がうらやましいです。
ちなみに、このHOZANさんですが、第二種電気工事士の受験においては、非常に強力な味方です。

過去問で安定的に60点を超えられるようにして本番に望みます。
できれば80点ぐらいとれるようになると、運悪く苦手な問題が出ても楽々合格できると思います。
時間がなければ、ひたすら過去問を繰り返し、丸覚えすればいい線いけるようになると思います。

筆記試験結果

筆記試験は2時間あります。
時間がとても余りました。
ほとんどの人が途中退出してしまいます。

筆記試験の回答は問題用紙に書き込んで持ち帰って自己採点します。
試験日の夕方には、ググれば正解を示したサイトが見つかると思います。
その結果で60点を超えられれば、技能試験の準備を進めていきます。

技能試験対策

技能試験は過酷です。
40分の間で、実際に基本的な電気工作をすることになります。
部材は支給され、配線図と施工条件が示されます。
その配線図と施工条件にしたがって、自前の工具を使って正しく回路を作成する必要があります。
一つの欠陥も許されません。

そのため、技能試験対策は次のようなものが必要になります。
・テキスト 配線図
・電気器具と配線
・工具
ちなみに、配線図はあらかじめ候補13問題が電気技術者試験センターのホームページに示してあります。
これらの情報から準備をしていきます。

テキスト 配線図

私はテキストとして、 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格 を購入しました。

あると便利ではありますが、正直、なくても何とかなると思っています。

代わりになるのが、HOZANさんのYouTube動画です。
こちらを見て手順を覚え、コツを覚え、実際に練習することで十分合格できる技能は身に付けられると思います。
あと、試験では欠陥なく工作することを求められますが、その欠陥の判断基準もしっかりと、電気技術者試験センターのホームページに資料が掲載されていますので、まず確認することをお勧めします。

結局のところ、テキストにお金をかける必要はありません。

電気器具と配線

技能試験の練習のため、電気器具と配線が必要です。
Amazonなどで探すと、必要な配線セットが販売されています。
13の候補問題分を1セットとして、何回練習するかが考えどころです。
私は2回分購入しました。
1回の練習で何とかなりそうではありましたが少し不安もあります。一発合格をしたかったので二回で良かったと思います。

工具

工具は第二種電気工事士受験用のものを入手するのが簡単です。
指定工具+VVFケーブルストリッパーがセットになっています。
Amazonなどで探せば、いろんなセットが売っています。
ただ、それなりのお値段ですし、プロとしてやっていくにはちょっと心もとないようです。
私はDIYのために資格を取得したいので、ほとんど使わなくなるであろう工具にお金を使うのはイヤでした。そのため、最低限必要な工具のみ買い足しました。
購入した工具は、圧着工具と、VVFケーブルストリッパー、HOZANさんの合格マルチツール。その他の工具は手持ちの物で済ませました。

お勧めの方法としては、素直にHOZANさんの工具セットを買うこと。
節約するには、フリマやオークションで中古の工具を入手すれば結構安くなると思います。
ただし、技能試験の準備時期と入手を焦りますし安くは手に入らないと思います。できるだけ早くから探していれば、安く良いものを見つけることができると思います。

お勧めの工具

お勧めの工具としては、HOZANさんの合格マルチツール DK-200 というものがあります。

これは、一つで7つの作業ができるというものです。
7つは言い過ぎではないかとも思いますが、そのうちの4つは実用レベルかつ、2つの工具の代わりになると考えて購入しました。
・器具の電線外し    マイナスドライバの代わり
・連用枠への取り付け マイナスドライバーの代わり
・ロックナットの取り付け ウォーターポンププライヤーの代わり
・ねじなし管用のねじ止め ウォーターポンププライヤーの代わり
その代わりに、ウォーターポンププライヤーを買わずに済ませましたし、マイナスドライバーも使いませんでした。
このツール、練習ではかなり重宝しましたが、実試験の問題では連用枠への取り付けでのみ使いました。

あとは、配線長を測るメジャーと、それを机に取り付けるマスキングテープを100均で買いました。

手袋はワークマンで99円で購入です。
素手の方が作業はやりやすいのですが、細かい切り傷は必ずできます。
あと、本番で出血してひどい場合は、試験試験官に作業をとめられることもあるようで、手袋で自衛するか、ばんそうこうを持っていくなど対応した方が良いそうです。

技能試験練習

私はテキストを購入したので、テキストで候補問題を見ながら、複線図を書き、実際に工作をして、テキストと、HOZANさんのYouTube動画で答え合わせをしていました。
その時思いました。テキスト無くても大丈夫と。

練習は、毎回時間を測って行います。
まずは、13の候補問題を一通りこなしつつ、のの字曲げなど基礎連をしたりしていました。
あと、複線図の練習は、その3倍は行いました。できれば覚えるぐらいまでやった方が、時間の短縮になってい良いと思います。
2周目は、本番さながらに気合を入れて模擬試験としました。目標30分で作成、遅くとも35分で終われるように練習しました。

費用を節約するには、練習用の線材を1周分に抑えるとかなり安くなります。
しかし、よほど得意でなければやめておいた方が良いかと思います。

技能試験本番

当日は練習の成果が発揮できるように準備をしました。

早めに会場に行くようにして到着までのトラブルにならないように注意しました。
また、後期試験の会場は寒かったです。温かい服装でカイロ持参して手を暖められたのは良かったです。

免状申請

合格できればあとは免状申請です。
各都道府県に申請をする必要があります。
実際はXX県電気工事工業組合などが対応してくれます。
費用は、都道府県によっては、XX県証紙というものを購入して納付する必要があり面倒だったりします。
写真も必要なので、パスポート用の証明写真をスピード写真などで撮影するか、節約するにはスマホで撮影してトリミングアプリで加工して、コンビニプリントするなど準備が必要です。
私は、スマホで写真を撮影して、PCのフリーソフト「証明写真をつくろう! フリー版」を使って作りました。
申請はXX県電気工事工業組合に持参するか、郵送で受け付けてくれますが、郵送の場合は書留で送ることになっています。
申請すれば、あとは待つのみです。

さらに費用を浮かすには

あと費用を浮かす方法としては、試験に合格したら、不要になったものをフリマやオークションで売ってしまう方法があります。
テキスト、一部の工具は不要になりますし、丁寧に使っておけばそれなりに値が付くようです。
無理に安く済ませようとするよりも、売る前提で学習を進めるのも良いと思います。
私はテキスト2冊と合格マルチツールで約2,000円。
あと、技能試験練習で使った銅線も売れます。これも手間がかかりましたが約2,000円。
合計4,000円。
無視できない金額ですね。

とは言っても、あくまで一発合格が最も安く済む方法なので、必ず合格できるように入念な準備をすることが重要と思います。

あと、手間を減らしてかつ費用を抑える方法として、実技練習の線材、部材をレンタルする方法があるようです。
これだと、技能試験の後片付けも簡単になりますね。
試してないので恐縮ですが、リンクを貼っておきます。

さいごに

とても久しぶりに資格取得の勉強をしました。
昔と違って、無料で使える教材が多いことに驚きました。
今から受験される皆様は、これらのありがたい教材をうまく使って、安く確実に合格を勝ち取っていってください。

費用も、結局のところ、売却を含めると、私の場合で43,853円。おすすめプランで約47,300円でした。

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